ネギま!「307時間目」
栞の身体を貫くかに見えたネギの手は、直前にわずかに手を反らすことによって、浅手となりました。
デスヨネー。
あの速度で寸止めとか考えにくいし、拳の軌道を反らす事によって回避する以外ないですよね。
それにしても、自分を討たせてネギを闇に堕とそうとするデュナミスのやり方は、明らかにクルトが新オスティア総督府でネギを挑発して闇に堕とそうとした方法の反復です。
闇に堕ちようとするネギを、仲間たちが後ろから押さえつけて踏み止まらせるところや、千雨が顔面に一撃くらわせるところまで。
いつまでこの反復を繰り返すのでしょう。
個人的には、過去の場面を彷彿とさせる程度の反復は好きですが、全く同じと言ってもよい構図での反復は、しつこくなるのであまり好きではないのですが。
今回は、ネギが完全に行動不能になってしまったようなので、これを機に「闇に堕ちかける→踏み止まる→闇に堕ちかける→踏み止まる」の連鎖を断ち切って欲しいものです。
焔は(そして多分他のフェイトガールズも)、「完全なる世界」の目的を理解している訳ではないのですね。
「完全なる世界」は、言うなれば「世界の崩壊からの逃避」を目的としていると思われるのですが、彼女は「この理不尽な世界など無くなってしまえばいい」という考えに突き動かされているように見えます。
どちらにせよやることは同じなのですが。
栞は説得を試みていますが、「もうじき世界が滅びるけれども、防ぐ手立てが見つからないから皆でこの世ならざる楽園に逃避しよう」と思って行動している人よりも、「こんな世界など無くなってしまえばいい」と思って行動している人の方が、説得は困難な気がします。
世界を崩壊の運命から救いたいという目的だけの相手ならば、世界の崩壊を防ぐビジョンを示せさえすれば、話し合いの余地が生まれると思います。
しかし、世界(社会と言うべきなのかも)の在り方自体に不満を持っている相手には、世界の崩壊を防ぐビジョンだけでは足りなくて、世界を崩壊から救った後のビジョンまで示さなければ、説得は中々難しいのかなと。
まあ本来は、世界崩壊の問題は、人の手に余るので人の域を超えた創造主の領分ですが、世界から紛争が絶えないという問題は、今まさにそこに生きる人々に帰す領分のはずなので、栞の言うとおり「それはそれ これはこれ」であり、ここで話す事ではないのだろうと思います。
まあ、人間そう簡単に割り切れるものではないので、難しいところですが。
栞とて、結構な長い時間をネギと共にしたからこそ、肩入れしようという気になったわけですしね。
しかし、そもそもフェイトガールズが戦災孤児となった原因の根源は、デュナミス達前世代の「完全なる世界」が裏から仕組んだ戦争にあるはずなのですが、その辺は皆スルーなんでしょうかね。
デスヨネー。
あの速度で寸止めとか考えにくいし、拳の軌道を反らす事によって回避する以外ないですよね。
それにしても、自分を討たせてネギを闇に堕とそうとするデュナミスのやり方は、明らかにクルトが新オスティア総督府でネギを挑発して闇に堕とそうとした方法の反復です。
闇に堕ちようとするネギを、仲間たちが後ろから押さえつけて踏み止まらせるところや、千雨が顔面に一撃くらわせるところまで。
いつまでこの反復を繰り返すのでしょう。
個人的には、過去の場面を彷彿とさせる程度の反復は好きですが、全く同じと言ってもよい構図での反復は、しつこくなるのであまり好きではないのですが。
今回は、ネギが完全に行動不能になってしまったようなので、これを機に「闇に堕ちかける→踏み止まる→闇に堕ちかける→踏み止まる」の連鎖を断ち切って欲しいものです。
焔は(そして多分他のフェイトガールズも)、「完全なる世界」の目的を理解している訳ではないのですね。
「完全なる世界」は、言うなれば「世界の崩壊からの逃避」を目的としていると思われるのですが、彼女は「この理不尽な世界など無くなってしまえばいい」という考えに突き動かされているように見えます。
どちらにせよやることは同じなのですが。
栞は説得を試みていますが、「もうじき世界が滅びるけれども、防ぐ手立てが見つからないから皆でこの世ならざる楽園に逃避しよう」と思って行動している人よりも、「こんな世界など無くなってしまえばいい」と思って行動している人の方が、説得は困難な気がします。
世界を崩壊の運命から救いたいという目的だけの相手ならば、世界の崩壊を防ぐビジョンを示せさえすれば、話し合いの余地が生まれると思います。
しかし、世界(社会と言うべきなのかも)の在り方自体に不満を持っている相手には、世界の崩壊を防ぐビジョンだけでは足りなくて、世界を崩壊から救った後のビジョンまで示さなければ、説得は中々難しいのかなと。
まあ本来は、世界崩壊の問題は、人の手に余るので人の域を超えた創造主の領分ですが、世界から紛争が絶えないという問題は、今まさにそこに生きる人々に帰す領分のはずなので、栞の言うとおり「それはそれ これはこれ」であり、ここで話す事ではないのだろうと思います。
まあ、人間そう簡単に割り切れるものではないので、難しいところですが。
栞とて、結構な長い時間をネギと共にしたからこそ、肩入れしようという気になったわけですしね。
しかし、そもそもフェイトガールズが戦災孤児となった原因の根源は、デュナミス達前世代の「完全なる世界」が裏から仕組んだ戦争にあるはずなのですが、その辺は皆スルーなんでしょうかね。
ネギま!「306時間目」
何で栞が、雷を掌握しているネギの動きに追いつけるんだー!
――などという野暮なツッコミは、この際入れない方が吉なのでしょうね。私は手遅れですが。
デュナミスに止めを刺そうとするする暴走ネギの前に立ちはだかる焔、の前に立ちはだかる栞。
今回の引きは、ベタって言えばベタだし、次回どうなるのかについても、凡そ見当がついてしまうのですが、それでも来週が待ち遠しくて仕方がありません。
こんなに待ち遠しいのは久し振りだなあ……。来週休載でないことに感謝。
次回で、「フェイトガールズは、ネギの許にいる明日菜が、栞である事を知っているにもかかわらず、何の逡巡も無く攻撃をしているように見える」事についての回答も得られるのでしょうね。多分。
しかし、闇の魔法がデュナミスの主に連なる技法って……。
闇の魔法は極めると、完全なる世界であろうと、魔法無効化であろうと、本当にあらゆるものを掌握し得るとか、そういうオチだったら、ちょっとイヤだなあ。
流石にそれは、チート過ぎるので無いだろうとは思っているのですが、「ネギの魔法世界を救う代案」の前提に、闇の魔法の応用があるのではないかと思えてなりません。
何らかの検証をしていたと言っていましたが、ダオイラマ球の中でネギが闇の魔法を飼い馴らす以外のことを、やっていた描写は全くありませんでしたし。
――などという野暮なツッコミは、この際入れない方が吉なのでしょうね。私は手遅れですが。
デュナミスに止めを刺そうとするする暴走ネギの前に立ちはだかる焔、の前に立ちはだかる栞。
今回の引きは、ベタって言えばベタだし、次回どうなるのかについても、凡そ見当がついてしまうのですが、それでも来週が待ち遠しくて仕方がありません。
こんなに待ち遠しいのは久し振りだなあ……。来週休載でないことに感謝。
次回で、「フェイトガールズは、ネギの許にいる明日菜が、栞である事を知っているにもかかわらず、何の逡巡も無く攻撃をしているように見える」事についての回答も得られるのでしょうね。多分。
しかし、闇の魔法がデュナミスの主に連なる技法って……。
闇の魔法は極めると、完全なる世界であろうと、魔法無効化であろうと、本当にあらゆるものを掌握し得るとか、そういうオチだったら、ちょっとイヤだなあ。
流石にそれは、チート過ぎるので無いだろうとは思っているのですが、「ネギの魔法世界を救う代案」の前提に、闇の魔法の応用があるのではないかと思えてなりません。
何らかの検証をしていたと言っていましたが、ダオイラマ球の中でネギが闇の魔法を飼い馴らす以外のことを、やっていた描写は全くありませんでしたし。
ネギま!「305時間目」
「#305 またまた暴走!」
決戦前にダイオラマ魔法球の中で闇を抑え込んだはずなのに、あっさりとここで暴走させますか。
前回も書きましたが、本当にくどいなあ。
当座の敵として立ちはだかるデュナミスを打倒する手段が見えない現状としては、闇の魔法の暴走による撃破というのが、一番有り得る展開のように思われます。
しかし、この先にはまだ、フェイトやデュナミスより格上っぽい小さい人が残っているのですが、こんなに早く暴走してしまって大丈夫なのかと、要らぬ心配をせずに居られません。
しかし、今回などを見ていると、まだまだネギよりタカミチの方が強そうに見えますね。
素手で戦艦並みの火力だし。
タカミチは、RPGでいうところの「レベルの高いNPC」という位置づけで、主人公について行かせると、主人公が観戦モードに入ってしまうというキャラだから、外で雑魚を薙ぎ払う役しか回せないという事なのですね。
今回ネギは、失敗はしましたが、デュナミスを楓に任せて、フェイトの元へ行こうとしました。
その根拠は、「フェイトが今ここにいない→グレートグランドマスターキーはフェイトのもとにある→おそらくアスナもフェイトのもとにいる→コタロー組の救出は間に合っていない」という推測にあります。
コタロー組のアスナ救出が間に合っていないのは、今回確定した通り。
しかし現時点では、おそらくフェイトとアスナは同じ場所にはいないのではないでしょうか。
アーニャは「アスナがアイツに連れてかれちゃった」と言っています。
アイツは話の流れからフェイトという事で問題ないでしょう。もう一人の候補、小さい人の存在は白き翼メンバーの中ではしっかりと認知されていないでしょうから。
しかし、アスナを連れて行ったはずのフェイトは、アスナとアーニャの部屋に向かうコタロー組とすれ違った時、既に一人でした。
つまるところ、フェイトがアスナを連れて行った先は、アスナとアーニャが閉じ込められていた部屋よりもさらに奥の場所(おそらくそこが「墓所」なのでしょう)であり、フェイトはアスナをそこに置いて、戻って来たという事になるのではないでしょうか。
原理は良く分かりませんが、造物主の掟と黄昏の姫御子はセットになっているようなので、グレートグランドマスターキーとアスナの所在が、同じ場所なのは間違いないと思うのですが、現時点でそこにはフェイトはいませんよね、ここまでの話の流れだと。
誰もいないところに置き去りとは考え難いので、多分そこで待っているのはゼクトっぽい小さい人。
あの場でネギが、上手いことデュナミスをやり過ごして抜け出せたとしても、そのままではフェイトには遭遇できなかったのではないでしょうか。
今のフェイトは、ネギとやりあう事を頑なに拒みそうですし。
それではフェイトは、一人でどこに向かったのでしょうね。
コタローとすれ違わせることだけが目的で歩かせていたりして(笑)。
決戦前にダイオラマ魔法球の中で闇を抑え込んだはずなのに、あっさりとここで暴走させますか。
前回も書きましたが、本当にくどいなあ。
当座の敵として立ちはだかるデュナミスを打倒する手段が見えない現状としては、闇の魔法の暴走による撃破というのが、一番有り得る展開のように思われます。
しかし、この先にはまだ、フェイトやデュナミスより格上っぽい小さい人が残っているのですが、こんなに早く暴走してしまって大丈夫なのかと、要らぬ心配をせずに居られません。
しかし、今回などを見ていると、まだまだネギよりタカミチの方が強そうに見えますね。
素手で戦艦並みの火力だし。
タカミチは、RPGでいうところの「レベルの高いNPC」という位置づけで、主人公について行かせると、主人公が観戦モードに入ってしまうというキャラだから、外で雑魚を薙ぎ払う役しか回せないという事なのですね。
今回ネギは、失敗はしましたが、デュナミスを楓に任せて、フェイトの元へ行こうとしました。
その根拠は、「フェイトが今ここにいない→グレートグランドマスターキーはフェイトのもとにある→おそらくアスナもフェイトのもとにいる→コタロー組の救出は間に合っていない」という推測にあります。
コタロー組のアスナ救出が間に合っていないのは、今回確定した通り。
しかし現時点では、おそらくフェイトとアスナは同じ場所にはいないのではないでしょうか。
アーニャは「アスナがアイツに連れてかれちゃった」と言っています。
アイツは話の流れからフェイトという事で問題ないでしょう。もう一人の候補、小さい人の存在は白き翼メンバーの中ではしっかりと認知されていないでしょうから。
しかし、アスナを連れて行ったはずのフェイトは、アスナとアーニャの部屋に向かうコタロー組とすれ違った時、既に一人でした。
つまるところ、フェイトがアスナを連れて行った先は、アスナとアーニャが閉じ込められていた部屋よりもさらに奥の場所(おそらくそこが「墓所」なのでしょう)であり、フェイトはアスナをそこに置いて、戻って来たという事になるのではないでしょうか。
原理は良く分かりませんが、造物主の掟と黄昏の姫御子はセットになっているようなので、グレートグランドマスターキーとアスナの所在が、同じ場所なのは間違いないと思うのですが、現時点でそこにはフェイトはいませんよね、ここまでの話の流れだと。
誰もいないところに置き去りとは考え難いので、多分そこで待っているのはゼクトっぽい小さい人。
あの場でネギが、上手いことデュナミスをやり過ごして抜け出せたとしても、そのままではフェイトには遭遇できなかったのではないでしょうか。
今のフェイトは、ネギとやりあう事を頑なに拒みそうですし。
それではフェイトは、一人でどこに向かったのでしょうね。
コタローとすれ違わせることだけが目的で歩かせていたりして(笑)。
ネギま!「304時間目」
デュナミスには、ネギの「世界についての代案」は通用しないようです。おそらくフェイトとは、別の意味で通用しないという事なのでしょう。
ネギのプランを「世界を救う代案」とは呼ばずに、「世界についての代案」と呼んでいるところからして、デュナミスの望みは世界を救う事にはなく、「完全なる世界」を作り出すこと自体にあるのではないかと思います。
そうであるからこそ、ネギとデュナミスは歩み寄りの余地はなく、(少なくともこの二人の間では)魔法世界の崩壊を防ぐ手立てを巡る論議は本質的な問題ではないのではないでしょうか。
何故そこまで「完全なる世界」に拘るのかという話になると、もう「これまで(20年以上もの時間をかけて)やったきたという矜持」としか言いようがありませんが。
まあ、20年前の生き残りであるデュナミスの方が、フェイトよりも「完全なる世界」への拘りは強くても全く不思議では有りませんしね。
暦・環・焔の三人をまとめて一人相手にする古菲(ただし具体的な描写はなし)。
「なまじ人間を逸脱しすぎていない分 私らにも辛うじてわかる凄さ」って、褒め方が微妙すぎる(笑)。
一人で苦戦する古菲に加勢すべく、亜子が取り出したるはアーティファクト注射器(名称不明)。
効力は、尻に直径1.8cmの注射針をプスッと刺して濃縮還元ドーピング魔力スープ注入して味方の能力を何倍にもアップ。
いや、尻に刺すのはちづ姉のネギだけで間に合ってるでしょ。
というか1.8cmって、本当に長ネギ並みの太さなんじゃ(笑)。
どう考えても血管よりも太いから、静脈注射ではなく筋肉注射ですな。
それにしても、ネギ(注:主人公の方)の闇の魔法は言うまでもなく、月詠の「ひな」に亜子のアーティファクトと、最近の『ネギま!』には、力の増幅ネタが多すぎる気はします。
パクティオーというシステムがある時点で、キャラクターの力のかさ上げとは切っても切れない仲にあるとも言えますが。
この作品における力の扱いとは、そういうもの(力の増幅ありき)だという事なのでしょうが、もしそうなのだとすれば、これまでにも繰り返し述べてきていますが、やはりネギの闇の魔法の修行の描写がしつこ過ぎると感じます。
月詠が、「ひな」による自らのパワーアップを「ネギ君も同じ」と言っていますが、ネギの闇の魔法によるパワーアップに至る過程の描写があまりにも長い期間反復しているせいで、この言に全く説得力を感じられないのですよね。
ネギのプランを「世界を救う代案」とは呼ばずに、「世界についての代案」と呼んでいるところからして、デュナミスの望みは世界を救う事にはなく、「完全なる世界」を作り出すこと自体にあるのではないかと思います。
そうであるからこそ、ネギとデュナミスは歩み寄りの余地はなく、(少なくともこの二人の間では)魔法世界の崩壊を防ぐ手立てを巡る論議は本質的な問題ではないのではないでしょうか。
何故そこまで「完全なる世界」に拘るのかという話になると、もう「これまで(20年以上もの時間をかけて)やったきたという矜持」としか言いようがありませんが。
まあ、20年前の生き残りであるデュナミスの方が、フェイトよりも「完全なる世界」への拘りは強くても全く不思議では有りませんしね。
暦・環・焔の三人をまとめて一人相手にする古菲(ただし具体的な描写はなし)。
「なまじ人間を逸脱しすぎていない分 私らにも辛うじてわかる凄さ」って、褒め方が微妙すぎる(笑)。
一人で苦戦する古菲に加勢すべく、亜子が取り出したるはアーティファクト注射器(名称不明)。
効力は、尻に直径1.8cmの注射針をプスッと刺して濃縮還元ドーピング魔力スープ注入して味方の能力を何倍にもアップ。
いや、尻に刺すのはちづ姉のネギだけで間に合ってるでしょ。
というか1.8cmって、本当に長ネギ並みの太さなんじゃ(笑)。
どう考えても血管よりも太いから、静脈注射ではなく筋肉注射ですな。
それにしても、ネギ(注:主人公の方)の闇の魔法は言うまでもなく、月詠の「ひな」に亜子のアーティファクトと、最近の『ネギま!』には、力の増幅ネタが多すぎる気はします。
パクティオーというシステムがある時点で、キャラクターの力のかさ上げとは切っても切れない仲にあるとも言えますが。
この作品における力の扱いとは、そういうもの(力の増幅ありき)だという事なのでしょうが、もしそうなのだとすれば、これまでにも繰り返し述べてきていますが、やはりネギの闇の魔法の修行の描写がしつこ過ぎると感じます。
月詠が、「ひな」による自らのパワーアップを「ネギ君も同じ」と言っていますが、ネギの闇の魔法によるパワーアップに至る過程の描写があまりにも長い期間反復しているせいで、この言に全く説得力を感じられないのですよね。