狼と香辛料 第８話

７話は飛ばして、今回は８話なんだそうです。

今回から、原作未読での感想に変わります。


ところで“重さ”の基準だけは、
この現代社会においても、自然法則に基づくものではなく、
人為的に作られた物に基づいて決められているそうです。

例えば、
１メートル＝１秒の２９９７９２４５８分の１の時間に光が真空中を進む距離
１秒＝セシウム133原子の基底状態の2つの超微細準位間の
　　　　遷移に対応する放射の周期の９１９２６３１７７０倍の継続時間

それに対して、重さ（質量）は、
１ｋｇ＝国際キログラム原器の質量（無論人間が作った物体）

参照：『ウィキペディア（Wikipedia）』国際単位系


まあ、そう言う訳で、“重さ”ほどアテにならない物は無いという事になります。
（あくまでも「現代科学というもの信ずる立場に立てば」の話ですが）



それを考えますと、あのイカサマ天秤の商人は、
よくもまあ、今まで誰にも気付かれずに、
アコギな商いをやってこれたものだと思います。



液体が一方からもう一方へ流れていくという事は、
テーブルが傾いているか、部屋自体が傾いているかの、
どちらかという事になるのでしょう。

そしてそれに合わせて、
平行に見えるよう細工した天秤を用意してあると。


しかし、疑り深い（用心深い）商人ならば、
水準器（水平を確認する大工道具）などで、確認しそうなものですが。


「まあ、バレた相手が良心的な商人で良かったね（笑）」
としか言いようがありませんね。

ヤバイ相手だったら、身上を潰していたところでしょう。




今回もホロの尻尾は、全力で自己主張していましたね。

あの「実際には見せずにローブの裾が盛り上がるだけ」
という描写が、また良い（笑）。


※風が吹いているわけではありません。