ネギま!「26巻発売に寄せて色々と呟く」
26巻の表紙カラー絵でアリカ姫は、明日菜と同様にヘテロクロミア(オッドアイ)である事が判明しましたが、瞳の色は明日菜とは逆ですね。
明日菜は右が緑で左が青、アリカは右が青で左が緑。
この左右の瞳の色の違いは、ウェスペルタティア王家に受け継がれる血統がなせるものなのでしょうか。
おそらく最も有名なヘテロクロミアの人物は、マケドニアのアレクサンドロス大王だろうと思いますが、何か意識しているのでしょうか。
アリカ姫は、20年前の大戦の最終局面となる半年の間に、ウェスペルタティア王国の女王に即位した様ですが、最終決戦の舞台はウェスペルタティア王国の王都オスティアの最深部「墓守人の宮殿」。
ウェスペルタティアの女王たるアリカが、そこを掌握していなかったと言う事は、アリカの女王としての即位は、ウェスペルタティア王国領外で、「紅き翼」やヘラス帝国のテオドラ皇女らの後ろ盾を得て、王への即位を宣言する事により両朝並立(日本の南北朝のような状態)となっていたと考えるのが妥当かもしれません。
最終決戦でアリカが乗船していた船は、メガロメセンブリアの艦長リカードの旗艦であることから推定するに、アリカの持つバックボーンは、ウェスペルタティア王国以外の存在であったとするのが妥当と思えます。
ある意味、大戦終結のため、周りから祭り上げられた存在だったのかも知れません。
(当のアリカは、そこまで理解した上での行動だったのでしょうが)
アリカは、世界を救う代償として、自国の壊滅を決意したと取れます。
もしも彼女が、憶測どおりネギの母親だったとしたら、彼女は少なくとも大戦後10年は生きていた事になります(今もどこかで生きているのかもしれませんが)。
まさに、茨の道ですね。
話は飛んで、ナギのお師匠のちびっ子ゼクト。
先代フェイト(仮称)の部下がゼクトを見て、「あなたは‥フィリウス!?」と驚きを隠せない様子でしたが、彼は何者なのか。
ざっくばらんに妄想を展開すれば、テルティウムが自分の名前を気に入らないので「フェイト」を自称しているのと同様に、ゼクトも「フィリウス」という名が気に入らないので「ゼクト」を自称しているのではなかろうか、と思ってみたりしています。
テルティウムはラテン語で「三番目」の意味だと言う説明がなされていますが、ではフィリウスはラテン語だとどういう意味でしょうか。
「息子」という意味なのですが、「(神の)子」とか「後継者」という意味も含まれます。
ローマ帝国の初代皇帝アウグストゥスが、神格化されたユリウス・カエサルの養子で後継者であるがゆえに「ディヴィ・フィリウス(神の子)」を名乗ったのと同じに、ゼクト(フィリウス)も「神の子」という意味なのではないでしょうか。
具体的な想像をめぐらすならば、ゼクト(フィリウス)が造物主(ライフメーカー)が生み出した一人目、ナギと戦った「先代フェイト(仮称)」が二人目、今のフェイトが三人目(テルティウム)なのではないかと。
ネギの師匠のエヴァンジェリンが「福音(エヴァンジェル)」、ナギの師匠のゼクトが「神の子(フィリウス)」と言うように考えれば、「エヴァ(福音)→ネギ」と「ゼクト(神の子)→ナギ」が上手い具合に対応して、結構綺麗な構図が出来上がる様な気がするんですよね。
だいぶ長くなったので、今回はここまで。