ネギま!「254時間目」
詠春、月詠、刀子、ゲーデル。
『ネギま!』における、“刹那以外の神鳴流剣士は、ことごとく眼鏡をかけている”法則は、未だ破られません。
まったく、“ソ連&ロシアの最高指導者の、つるつるふさふさ交互就任”の法則並みに堅固ですね。
こうなったらもう、せっちゃんに足りないのは、メガネっ娘分でしょう(笑)。
閑話休題。
随分な強さのゲーデル総督。
神鳴流の剣を操り、即時念話盗聴という魔術(?)にも精通するとは。
これで「虚弱体質」なんて詐欺です。
虚弱体質なら、次回、ネギを組み伏せた態勢のまま、「ゴフッ!力を使いすぎたか」とか言って、喀血とか吐血とかをしてくれないと。
まあ、セラス総長の考える通り、ネギたちを賞金首に仕立て上げた一派の一員である可能性は、とても高そうです。
この人が、ネギの身柄を「合法的に」確保したがっているのは間違いなさそうです。
しかし、明日菜と栞が入れ替わっていることについて気が付いていない様子を見ると、仲間ではないか、もしくは繋がりはあっても、密な連絡をとる関係ではないのでしょう。
とは言え、ネギと“アーウェルンクス”の間が、しっかりと敵対関係となった事については、把握しているようですが。
※フェイトの言を引くならば、ネギ達を賞金首に仕立て上げた時点では、ネギとフェイトに対戦はしていても、敵対関係にはなく、敵対関係となったのは、オスティアに着いてからということになります。
(フェイト「これで僕達は晴れて世界をかけた敵同士」225時間目より)
しかし、ぶっちゃけた話、ゲーデルがフェイトと連携の密な仲間だったならば、これだけ虚実の判別し難い事をペラペラと話しているにもかかわらず、のどかを押さえていない時点で、かなりの間抜けになってしまうんですけどね。
フェイトは常に、のどかを危険視していましたし。
それを考えると、ネギを自分の側に取り込みたいと考えているのがゲーデルで、ネギと戦いたいと考えているのがフェイトだと仮定すると、この二人は同じ集団(例えば「完全なる世界」)のメンバーだけれども、派閥が違うという考え方もできなくはないのかも知れません。
どちらも「世界を救う」と言っていますしね。
それにしても、ゲーデル総督。
小石が頬に当たって正当防衛が成立して、実力行使が認められるなら、エミリィの服を破くのは、法的に考えると、どう考えても後で告訴されても文句は言えませんね。
明日菜と夕映は、ネギの仲間として扱われたとしても、エミリィは元々無関係な人、しかも外国の正規兵ですから、“合法的な解釈”をすると、どう考えてもクロでしょうに。
つい、調子に乗っちゃいましたかね(笑)。
ゲーデル総督は、「ウェスペルタティアの血脈 この世界の始祖の末裔 その血は この世界の正当な所有者の証だ」と言っています。
そうすると、ウェスペルタティア王家(もしくはその取り巻き)には、「世界の始祖ウェスペルタティア王家の末裔が支配することこそ、世界にとって正し状態である」という考え方を持つ者が居て、その人々こそが「秘密結社 完全なる世界」なのかも知れません。
そして「自らの国と民を滅ぼした魔女、災厄の女王」アリカは王家にとっての異端者だった、――のでしょうか。
ところで、ゲーデル総督の「平和な国の学園に戻って平穏に暮らす? いやいやそれはつまらないでしょう」というセリフを、「ネギを通り越して、クラスメイト編を希望するファンへの問い掛け」として、反応する方は居ませんでしょうか?
私は基本、「設定マニア」なので、あまりその辺りは頓着しないので、特に触れるつもりもないのですが。
しかし、ここでも「麻帆良に帰るな」と言ったゲーデル総督と、「(不本意ながらも)麻帆良に帰れ」と言ったフェイトの間に、齟齬がありますね。